なぜ“わかっている人間”ほど資金管理を破壊するのか
今回の60万円近いマイナスについて、
ひとつだけはっきりさせておきたいことがある。
それは、資金管理を知らなかったわけではないという事実だ。
むしろ逆だと思っている。
ある程度わかっている人間ほど、
一度壊れたときの崩れ方は派手になる。
「ルールを知っている」と「守れる」は別物
FXをある程度続けている人なら、
資金管理の重要性は嫌というほど聞いてきたはずだ。
・ロットを抑えろ
・一度の損失は〇%まで
・ナンピンは危険
こうした知識は、
知らないより、知っているほうが確実に有利だ。
ただし、問題がある。
「知っている」ことが、
「守れる」ことを保証しない
今回の失敗は、その典型だった。
0.05ロットから0.5ロットへ飛んだ瞬間
普段の自分は、初手0.05ロット。
これは、長い時間をかけて作った「安全側の型」だ。
それを、ある瞬間に10倍にした。
この変化は、
「少し大胆になった」レベルではない。
別の人格がハンドルを握った
そう表現したほうが正確だと思う。
このとき頭の中にあったのは、
・確率
・期待値
・再現性
ではない。
「早く元に戻したい」
ただそれだけだった。
資金管理が壊れる3つの条件
今回の経験を整理すると、
資金管理が壊れる条件は、かなりはっきりしている。
① 直近に印象的な負けがある
② 自分は「わかっている側」だという自負がある
③ 取り返せるという距離感に見える
この3つが同時に揃ったとき、
ルールは驚くほど簡単に崩れる。
特に危険なのが②だ。
初心者なら、そもそも無茶をする前に壊れる。
中途半端に勝った経験がある人間は、
「今回は例外」を作れてしまう。
ナンピンが問題なのではない
今回の話をすると、
「やっぱりナンピンは危険だよね」と言われる。
だが、それは本質ではない。
ナンピン自体が悪なのではない。
ロットと感情が結びついた瞬間が危険
普段のロットであれば、
ナンピンは「選択肢のひとつ」に過ぎない。
だがロットを跳ね上げた瞬間、
ナンピンは「逃げ道を塞ぐ行為」に変わる。
今回、自分はそれを自覚しながら続けた。
それが一番、致命的だった。
入金判断が連鎖する仕組み
ロスカット後の入金についても、
冷静に見ると流れは単純だ。
15万 → 10万 → 10万 → 20万
この順番には、意味がある。
最初は「余剰資金」。
次は「別用途だが一時的に使える資金」。
そして最後に、
未来の自分から借りる資金。
クレジットカード入金は、
単なる手段ではない。
「もう止まれない」と認めた瞬間
そういう意味を持つ。
これは意志の弱さではない
ここまで読むと、
「結局メンタルが弱かっただけ」と思うかもしれない。
だが、それも違う。
人は、感情が一定ラインを超えた瞬間、
意志では止まれなくなる
今回の失敗は、
自分が弱かったというより、
止める仕組みを持っていなかった
それだけの話だ。
理解しても、再発は防げない
この記事で何を言いたいかというと、
理解しただけでは、次も同じことをやる
という現実だ。
頭でわかっていても、
同じ状況に立てば、同じ判断をする。
だから必要なのは、
反省でも、気合でもない。
感情が壊れる前提で作られた仕組み
次の記事では、
今回の失敗を前提に、
「もう一度同じ状況になっても、
物理的に破壊できないルール」
それを整理する。
明日も期待値を積み上げていく。














