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第1章①|FX初心者が「もう初心者じゃない」と思った日に起きるあるある

この記事は、FX初心者あるあるを並べて笑うためのものではありません。

「なぜ、その判断に至ったのか」
「なぜ、その場で止まれなかったのか」
その思考の流れを、できるだけ正確に残すための記録です。


このシリーズについて

このシリーズでは、
FX初心者がなかなか抜け出せない理由を、
全5章構成で掘り下げていきます。

よくある「FX初心者あるある◯選」のように、
軽く流せる話はしません。

なぜ同じ失敗を繰り返すのか。
なぜ「わかっているのに」できないのか。

それを、実体験ベースで言語化していきます。


勝っていた時間帯は、確かに存在した

その日は、最初から崩れていたわけではありません。

むしろ、プラスでした。

エントリーは雑ではなかった。
根拠も、自分なりに説明できた。
「たまたま」ではない感覚もあった。

「今日は、ちゃんとできている」

この感覚があったことを、先に正直に書いておきます。

この感覚があったことを、
先に正直に書いておきます。

なぜなら、
この感覚こそが、後で判断を歪ませるからです。


マイナスに転じた直後は、まだ普通だった

含み益が消え、
マイナスに転じた瞬間。

ここでは、まだ何も壊れていません。

「まあ、こういうこともある」
「一旦様子を見るか」

ここまでは、誰にでもある判断です。


−3万円で、時間が止まった

−3万円。

この数字を見た瞬間、
チャートではなく、自分の中で何かが止まりました。

問題は、このあと数分間「何もしなかったこと」です。

本当に、何もしない時間がありました。
エントリーも、決済もせず、ただ画面を見ていた。

「ここで切るのは、早すぎないか?」
「さっきまで勝っていたのに」

冷静に見れば、ここは助かる選択肢があった場所です。

・今日はプラスだった
・ロットは過剰ではない
・ルール的にも切って問題ない

それでも、指は動きませんでした。


切れなかった理由は、金額じゃない

多くの人はこう考えます。

「−3万円が大きかったから切れなかった」

でも、正直に言うと違います。

本当の理由は、
「自分が間違っていたと認めたくなかった」ことでした。

さっきまで、
「正しい側」にいた感覚。

それを、
自分の手で否定する行為が、
損切りだった。


初心者が陥る「中級者錯覚」

このタイミングで、
ある錯覚が生まれます。

「もう、初心者じゃないはずだ」

少し勝てるようになった。
負けても理由を説明できる。
チャートも、前よりは読める。

でも、
判断の精度と、判断を実行する力は別物です。

初心者脱却とは、
「正しい判断を思いつくこと」ではなく、
「正しい判断を、最悪のタイミングでも実行できること」


助かる選択肢を捨てたあとに残るもの

−3万円を超えたあと、選択肢は減っていきます。

−10万円。
−14万円。

この頃には、もう考えていません。

勝とうとも、取り返そうともしていない。

「ここまで来たら、切れない」

助かる選択肢を捨てたあとに残るのは、
耐えるか、さらに悪くなるかだけ
です。


初心者脱却の「最初の壁」

初心者を卒業する条件は、勝てるようになることではありません。

「助かる場面があった」と、後から正確に言語化できること。

そして次に、同じ場面が来たとき、

そこを「勝ち扱い」で終われるかどうか。

それが、
最初の、本当に高い壁です。


最後に

もしあなたにも、
「−3万円で終われた日」があるなら。

それは、失敗ではありません。

一番、勝ちに近かった日だった可能性があります。